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〈2007年9月16日開設〉 これ迄の小説等、纏めてみたいかと思います。主にミステリー系です。 尚、文責・著作権は、巽にあります。無断転載等はお断り致します(する程のものも無いですが)。 絵師様が描いて下さった絵に関しましても、著作権はそれぞれの絵師様に帰属します。無断転載は禁止です。
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 梅雨末期の様な……おかしな天気です(¨;)
 それにしても、雷酷いな(>_<)

巽

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 ゴロゴロ、ガラガラ……遠くで雷が鳴っている様だ。
 俺は横たわった儘、ぼんやりとそれを聞く。目を閉じて――いや、目が開かないのだ。瞼が何か柔らかい物で塞がれている感触がある。
 何だ?
 手を遣ろうとして、手の、いや手を含めた身体の感覚がない事に気付く。
 どうなってるんだ?――状況が判らず、俺は狼狽した。
 そもそも……俺はいつ、寝たのだろう?

 覚えている、最新の記憶を辿る。
 そうだ、確か俺は友人二人と、街外れの廃屋に肝試しに行ったんだった。
 小さいながらも古びた洋風の煉瓦造りで、更に夕方からの雷雨が雰囲気を否が応にも、盛り上げてくれていた。何でも、昔は病院として使われていたという噂で、それだけに尚、俺達は――無茶な話だが――何かあるのを期待していた。
 だが、二階建ての廃墟の一階部分には、俺達同様の探検者の形跡しか見付からなかった。粗野な落書き、投げ捨てられた酒の缶や煙草の吸殻、そんなお馴染みの光景だ。
 時折、破れた窓から射し入る稲光が影を浮かび上がらせ、色を添えてはくれるが……。
 この分では二階も期待は持てないだろう。雷雨も酷くなりそうだし、早々に切り上げようか――俺がそう提案した時だった。
 雷の音に混じり、二階から物音がした。
 俺達は顔を見合わせた。付近には俺達の物以外、車もバイクも無かったと思ったが、他にも入り込んだ人間が居たのだろうか? それとも……?
 そこ迄何も無かった事に気が大きくなってもいたのだろう。俺達は面白半分に、二階への階段を駆け上がっていた。

 それから……どうしたんだっけ?
 物音の発生源を手分けして探す内、先ず一人が居なくなり、そいつを捜す内にもう一人が姿を消した。
 そう、姿を消した――俺の目の前で。すうって、姿が薄くなって行って……。
 我が目を疑ったよ。当然だろう? 生きた人間が、仕掛けも何も無しに消える訳がない。勿論、その場に手品の仕掛けなんてある訳もない。何度も、何度も眼を擦った。それでも何も変わりはなかった。
 事此処に至って、此処はやばいんだって、理解した。頭じゃなく、呆け切った本能が。
 薄情な話だが友人を捜すとか、そんな事は頭から消え去った。此処に居たら次に消されるのは自分だ――それだけが、頭を占めた。
 逃げる! その思いだけで俺は廊下を駆け、階段を駆け下り……。
 そうだ、階段を駆け下りていて、不意に絡んだ何かに足を取られ、転倒したんだ。
 そして、意識を失った。

 それからどれ位経ったんだろう? そして此処は……?
 ゴロゴロ、ガラガラ……雷は相変わらず鳴っている。
 視界を閉ざされ、身体の感覚もない俺には、今、聴覚しかない。いや、待て、もう一つ、嗅覚が残されていた。これは……消毒薬の臭いだろうか?
 もしかして、俺は怪我をした所を発見されて、病院に担ぎ込まれたんだろうか? 
 もし、病院なら誰か居るんだろう? 誰か説明してくれよ!
 思わず、微かな声が漏れた。唸り声と言うよりも、気道から息が漏れる序でに、音になった様な、あやふやで弱々しい声。
 それでも、傍に居た誰かが気付いてくれたらしく、耳の端に何者かの吐息が近付いてきた。酷く、臭い。だが、聞こえてきた声は優しげな女性のものだった。
「大丈夫ですよ。貴方がおかしくなったと疑っていた眼は、当院で完全に治しましたからね。もう、おかしな物なんて見えません。安心して下さい」
 眼? 眼の事なんて、医者に言った事はないし、そもそも俺は階段から落ちたんじゃないか。目がおかしくなったなんて、素振りでも見せたのはあの廃墟の二階で友人が消えた時しか……。
 あの、元病院だったと噂の廃墟でしか……?

「そうそう、次は身体を治す為の手術です。大丈夫です。完全に治しますからね。麻酔が効いているから痛みもありません。勿論……逃げられませんよ?」
 ゴロゴロ、ガラガラ……止まない雷の音は、身体の感覚も自由も奪われた俺を更なる闇へと運ぶ、ストレッチャーの音だったのだ。

                      ―了―


 暑いから( ̄▽ ̄)

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 停電が心配で、パソコン電源入れられないよ( ̄▽ ̄;)

 段々近付いて来る~(>_<)

巽

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 頭痛ーい(>_<)

 あ、今の所、雨は大丈夫です。
 や、朝からずっと本降りですが(^_^;
 山の方じゃないんで、取り敢えず安心?

 でも、肩から来てるのか、頭痛い(-_-;)

巽

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 梅雨の中休みはほんの一日だけに終わった様です(-_-;)

 洗濯物乾いたから、取り敢えずいいか……(__;)

巽

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 湿度いや増し 蒸し暑い(-_-;)

 久方振りの晴天で、やっと洗濯物が外に干せましたが……暑い(-_-;)

巽

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 割合大きな横断歩道の向こう側で、赤い傘の下、こちらに向かって懸命に手を振っている女の子が居た。何か呼び掛けてもいる様だが、生憎の雨の音と、水溜りをものともせず走る車の音で聞こえない。
 見た所、小学三、四年生位――僕と同い年位だ。
 そう言えばどこかで見た顔の様な気もする。同じクラスではないが、同じ学校の同学年なのかも知れない。
 でも、どうしたんだろう?

 梅雨の日暮れ時、空模様の所為か、人影は疎ら。件の横断歩道に至っては、信号の変化を待っているのは僕と、対岸の女の子だけ。そんな状況だから、僕に向かって、手を振っているのには間違いないだろう。
 何だろう? 何か困っているのかも知れない。
 兎に角、この信号が変わったら、駆け寄ってみよう。
 
 そして信号が青に変わり――駆け出そうとした僕は、ドジな事に慣れない長靴の所為で、危うく転びそうになった。水溜りに突っ込みそうになって、どうにかそれだけは避けるべく、危うい所でバランスを取り、踏み止まった。
 その目の前、ほんの僅かの所を、トラックが猛スピードで走り去った。盛大な水飛沫を、僕に浴びせながら。
 ぶるぶると頭を振って水を振り払うと同時に、僕はハッとした。もしあの儘、僕が駆け出していたら……。今僕の顔を濡らしているのは水ではなく、僕自身の血だっただろう。尤も、僕がそれを自覚出来たかどうか――その知覚が残っているかどうかは怪しい所だけれど。
 どくん、と鼓動が跳ね上がった。
 雨と傘で視界が悪く、雨音で聴覚も半ば塞がれていたとは言え、何でこんな不注意な事を……。
「そうだ、あの子!」
 改めて対岸を見遣る。居ない。
 もうこちらに渡ったかと、横断歩道を含め周囲を見回すけれど、赤い傘の女の子の姿は何処にもなかった。
 真逆、あの子が事故に……? いや、そんな形跡は無い。僕がずぶ濡れで立ち尽くしている事を除けば、平穏無事な光景だ。
 でも、僕に向かって手を振り、呼び掛けていた筈のあの子が、一体何処へ……?
 ぞくり、寒気がするのは濡れた所為だけだろうか?
 確かなのは此処に居ても仕方がない事。そしてこの儘では風邪をひきそうな事だった。僕は家に向かって、歩き出した。
 あの子が何を言おうとしていたのか、疑問を抱えた儘。

                   * * *

 只、それが疑問の儘であった方がよかったんじゃないかと、あれから一年経った今では思う。
 この一年の間に例の横断歩道は無くなり、代わりに歩道橋が設置されていた。
 何でも前々から事故が多発していた場所で、住民の要望も多々、あったらしい。僕が危うく轢かれそうになったあの日の一年前にも、女の子が事故で亡くなっていた。そう言えば、ニュースで見たかも知れない。あんたも気を付けなさいよ?――母にそんな事を言われた記憶が、微かに残っている。
 そう、ニュースで……あの子の顔写真を見た。そんな記憶が……。
 
 その顔写真が、慰霊と報告を兼ねてだろうか、暫くの間歩道橋脇に花束と共に安置されていた。
 赤い傘のあの子。
 君は何を言おうとしてたんだい?――そんな思いで、僕はそっと、手を合わせた。
 そして、立ち去ろうとした僕の耳に、確かに届いた、声。

「こっちにおいで!」

                      ―了―


 交通安全祈願(-人-)

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