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「あ、ごめん、携帯の充電切れそうだから、また後で電話するわ」電池の残量表示が一本になったのを見て、私は舌打ちした。「この頃、充電減るの早いのよね。電池が寿命なのかなぁ」
〈使い過ぎなんじゃないの? 充電機差しっ放しでネットとかさ。電池寿命が短くなるって言うじゃない〉からかう様な声が返ってきた。
否定は出来なかった。だから早々にショップに行って、電池を新しいものに換えて貰った。
ところが、これで一安心と思いきや……。
「あ、まただ」昨日より強い、舌打ちが漏れた。「電池換えたばっかなのに」
当然、今回は差しっ放しでの使用は控えている。そして外出直前に、充電は完了していた。
「また?」今日は直ぐ隣から、友人の声。自宅から十分の最寄り駅で待ち合わせ、買い物にと赴いたのだ。
今は未だ、たった二駅電車に乗った所。その間は二人で喋っていて、携帯なんて弄りもしなかったのに、時刻を確かめようと取り出したら、残量が一本になっていたのだ。
「交換した電池が不良品だったのかしら? 嫌ねぇ」彼女は自分の事の様に、頬を膨らませた。「帰り、ショップ寄る?」
「そうね、不便だし……」私は溜息をついた。携帯は時計代わりでもあり、目覚まし代わりでもあり、何より友人達との大事な連絡手段だった。家族との共用ではない、私だけの番号、私だけの繋がり。いつ切れるか判らないんじゃ、外で使えないじゃない。元々、外出先で使う為の物なのに。
けれど、帰りに寄ったショップでは異常はないと言われ、充電して貰った携帯は私達の目の前で、ごく正常に作動したのだった。電池が急激に減る様子もない。
「おかしいよねぇ」未だ腑に落ちない様子で、友人は私の携帯を覗き込んでいた。「電車に乗ってる間は使ってなかったし……。ね、どこかネットに繋ぎっ放しにしてたって事はない? それなら電池食うのも解らないでもないけど」
「ないない。それなら見た時点で解るわよ」
「そか」
「大体、昨日の夕方に電池を交換してから、余り使ってない……ん?」何気なく履歴を確認していて、私はふと、見知らぬ番号に目を留めた。それも何故か、発信履歴に。「こんな番号……掛けた覚え、ないけど?」
時刻を見れば、折しも私達が電車に乗っている頃。詰まりは急激に電池が減る直前だった。更に遡って見れば、昨日の電話の直前にも、その番号への発信があった。番号からして、相手も携帯電話らしいけど……。
私達は気味の悪い思いで、互いに顔を見合わせた。
「ね、あんたがあたしをからかおうとしてるんでなければ、あんたの携帯が、本人の知らない番号に勝手に発信した事になるんだけど……」
「からかってない、からかってない」私は頭を振った。「寧ろこっちが狐に摘まれた様な気分よ」
「そうよねぇ。電車の中では携帯を出しもしなかったのは、あたしも見てるし……」友人は唸った。
そして顔を上げて、こう言った。
「ね、掛けてみる? その番号に」
「ええ? 嫌だよ!」反射的に、私はそう言った。「怪しい人だったらどうするのよ」
「でも、どうせこの携帯の番号は知られてるんじゃないの? こっちから発信してるんだし」
「それはそうだけど……」
「じゃ、こうしよう。公衆電話から掛ける。相手が怪しそうだったら、間違い電話の振りして切っちゃえばいいのよ」
なるほど、と頷いたけれど、今度は公衆電話がなかなか見付からない。序でにテレホンカードなんて持ってない。携帯電話の普及に伴い、撤去され、減りつつあるのだ。でも、訳あって携帯が使えない人には不便じゃないの、これ。
兎も角私達は硬貨で掛けられる公衆電話を探し出し、件の番号を恐る恐る、プッシュした。
が――。
〈お掛けになった番号は、電波の届かない所か、電源が入っていない為お繋ぎ出来ません……〉
機械的なメッセージが、淡々と流れるだけ。
気負い込んでいただけに、私達の口から落胆とも安堵とも取れる重く長い溜息が、それぞれに漏れた。
何度目かのメッセージを聞き流し、切ろうとした時だった。
〈お掛けになった番号は――〉
不意に、声が変わった。女性の声が歪み、上擦り、耳障りな男の声へと化した。嘲笑と揶揄の入り混じった声音が告げる。
〈――いつでもお待ちしておりますよ〉
誰をとも、何をとも告げず、電話は向こうから切れた。いや、そもそも、回線が繋がった様な感じもしなかった。不在メッセージがその儘、歪まされた感じだった。
私達は受話器を叩き付ける様に戻し、狭い電話ボックスから転がり出た。
あれが何だったのか、そして何者が私の携帯から発信していたのか、結局は解らない。あれ以来二度と、あの番号には掛けていないからだ。公衆電話からも、そして何より、携帯は解約してしまった。
あれが待っているのは、携帯からの発信だ――そう思えてならなくて。
私だけの番号、私だけの繋がり――そこに紛れ込んだ、あれに対して発信し続ける異物が、おぞましくて。
だからきっと、この先も携帯は持たないだろう。
また、使った覚えもないのに急速に充電が減ったりしたら……そう思うと。
―了―
電池減るのが早いんですよー(:_;)
や、単にゲームのし過ぎなんですが(笑)
うーん、Q2ダイヤルでもないなら、新手の「お待ち」詐欺?フィッシングというやつか?
何にせよ、勝手にかかるということはウイルスか超常現象かo(^o^o)(o^o^)o ワクワク
っと言うことなら、攻撃は最大の防御なり!
大容量のボムメールを送信してやりましょう^^/
へ、アドレス分からない?
そんなもん、アナログIP通信でピィーヒョロヒョロ ピンゴンピンゴン ビブブブブブブゥーーーーーーーーーーっと、パソコン通信時代よろしく、大音量(アナログ音声)かけてやれば言いのだぁーーー></オー!
きっと相手はびびるハズwwww
もし、超常現象なら。。。
更に上回る超常現象で、対抗すべし><v
うーーんと。。。
(いきなりアニメ声で)フレッシュ・プリキュアのOPを歌いまくるとか。。。怖いじょーーー(T_T) ウルウル
あ、勝手にかけてるんだから、電話代請求しないと></
興信所にいって、何処の誰か突き止めて、簡易裁判で損害賠償しよう!
あとは。。。電池の問題!
あ!もしかしたら、電池がなくなってもその電話番号だけはかってにかかるのか?きっとそうに違いない><v
エコですなぁー(*^o^*) テレテレ
エコか?(^^;)
・・・げふん。
ドコモのF-04Bなんていう世界初の変態な携帯使ってるので、電池の減りとか気にしてる場合じゃなかったりします^^;
4月になったらバッテリー一組もらえる筈だから、それまでは外出先で無茶な使い方しないようにしてます……が、ディスプレイユニットの電池はやっぱり減りが早いなぁ、と。
前使ってたあーうーの携帯も結構バッテリーがヘタレだったので外出先でよく泣きましたけれど。
なかなか多機能で、ついつい遊んでしまいそうですな(^^;)
バッテリー、うちもそろそろ替えないと本気で駄目かも(_ _;)
……で、どこの番号に……?(^^;)
という事は、旦那様の方の携帯が……(←おい)