〈2007年9月16日開設〉
これ迄の小説等、纏めてみたいかと思います。主にミステリー系です。
尚、文責・著作権は、巽にあります。無断転載等はお断り致します(する程のものも無いですが)。
絵師様が描いて下さった絵に関しましても、著作権はそれぞれの絵師様に帰属します。無断転載は禁止です。
Admin
Link
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「こら! また、サボったの!?」
耳に突き刺さる甲高い声に、俺は態とらしく両手で耳を塞いで、寝返りを打った。
「こら!」それでも完全には防ぎ切れない。「またサボったの!?」
「今日は休みだよ」言っても無駄なのは解っているが、一応ぼそぼそと呟く。「カレンダー通り。サボリじゃない」
が、やはり相手は聞く耳持たず、叱責の言葉を繰り返すだけだ。
仕方ない――俺はのろのろと身体を起こした。休み前日の夜更かしが応えている。もう若くもないな。
そう。俺ももう若くはない。学校やバイトをサボっちゃあ、母にお小言を食らっていた子供じゃあない。
だからいい加減、お前も忘れろよ。死んだ母の繰言なんて。
聞く度に、苦労を掛けた事しか思い出さないんだから。
「なぁ、ピーちゃん」
我が家の代々の鳥の名前、ピーちゃんには似つかわしくない大柄のオウムが、奇声を発している鳥籠に、俺はそうっとカバーを掛けた。
―了―
今日は疲れたので短めに~☆
や、最近総じて短めですが(^^;)
そして例によって、夜霧のまねっこ対策バージョンです★
PR
この記事にコメントする
Re:明日
はい……(--)
それが解るのは大概、時既に遅し……。
それが解るのは大概、時既に遅し……。