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昨日は有耶無耶になってしまったけれど、ちゃんと意味のある議論をしたいなぁ。
だけど、女子に「くどくどしてて、おっさんっぽい反対のし方ー!」なんて言われて、京はいつも以上に不機嫌だし、果たして感情を交えずに議論が出来るのかどうか……。
それでも僕は栗栖達と同様、その介助犬のよぼよぼした動作を見兼ねて、どうにか手助けしたかった。例え双子の兄とは反対意見になっても。
無論、盲導犬や聴導犬、介助犬といった人間の為に幼い頃から訓練を重ね、共に歩んでくれた動物達には、その役目が果たせなくなった後も、ペットとして飼われたり、老犬達の為の施設が用意されている。
ところが、学園近くに住むその飼い主は、すっかり年老いたその犬を使い続けているのだ。犬の年齢はよく判らないけれど、十二、三歳位だろうという話だ。本来なら次の犬を迎えて、代替わりしていてもいい頃合だろう。
よたよたと障害物を避けながら道を歩く様子が生徒達の噂に上り、やがて、その飼い主の人間像が、形作られていった。
曰く、動物の事を道具としか思っていなくて、然もケチだから新しい犬を飼う事もしない。あの犬だって使い潰す気でいる、そんな冷血漢だ――真実は兎も角、そんなイメージが一人歩きし始めた。
流石に、僕はそこ迄極端なイメージには苦笑いしていたけれど、噂は広まるばかり。
そして遂に、学園で犬を引き取れないかという意見迄、生徒側から上がるに到ったのだった。
これには流石に、学園側は冷静になるようにと呼び掛けた。確かに件の飼い主は年老いた犬を未だ任務に着かせてはいるが、虐待している訳でもない。人にはそれぞれ事情もある、と。第一、此処は学校で、動物を保護する環境ではない。
当然の意見だけれど、それに対して反発したのが主に女子達で、一部の生徒は署名迄始めてしまった。
そしてそれに反対したのが、我が兄、京だった。
そしてその京の姿を、今日の放課以降、見ていない。
「何処行ったんだろう? 京」
「京の事だから、何で犬を手放さないのかって、例の飼い主に直接訊きに行ったんじゃないか?」そう言って苦笑いしたのは、勇輝だった。
「あり得る……」僕は唸ってしまった。相手が偏屈爺さんだろうが誰だろうが、単刀直入。京のやりそうな事だ。
「その理由を聞いて、皆が納得するかどうかは解らへんけどな」柔らかい関西弁で、栗栖が言った。
「と言うか、納得出来そうな理由があったとして、それを反対側なのが明確な京が言って、皆が信じるかな?」勇輝は首を捻った。「それが本当かどうか、そこから疑われたら話にならないぜ?」
「それはそうだけど……」流石に、その言い方にはカチンと来た。
確かに京が反対するのに有利な情報を求めている可能性はある。けれど、でっち上げなんてしない。京自身の、矜持に懸けても。
「そこから疑うてる様なんは最初から議論する気がないと思うで?」やんわりと、しかしきっぱりと、栗栖が言った。「確かにたった一人の生徒が自分に有利な情報を持って帰ったら、その真偽を疑われるかも知れへんけど、それやったら何も議論出来へん。疑うんやったら自分も行って訊いて来たらええねん。当然、自分も疑われる覚悟で」
第一、京はプライドに懸けて嘘の報告はせぇへんと思うで――僕が言いたかった事をさらりと言って、栗栖は笑った。
そして「只、京かてその辺は考えてるんとちゃうかな」と、呟いた。
実際、例の飼い主と犬に関して、報告を齎したのは京ではなく――京に調査を依頼された新聞部の面々だった。
「情報収集なら専門家だろう、と迄言われては、出陣しない訳には行きませんからね」そう言って胸を張ったのは副部長のキャラメルこと不破りえだった。「しっかり取材してきました。あ、勿論失礼のない様にですよ?」
新聞部の臨時増刊号によると、かの飼い主は十年前にあの犬を友人から贈られ、以来ずっと寝食を共にしてきたという事。そして不幸にして先立ってしまったその友人の代わりとして、これからも手放す気がない事。
何よりも、彼にとってパートナーと言えるのはその犬だけで、新しい犬を得たとしても彼との様には心通じないだろうという、思い。
いや、実際にはほんの一時、老犬をその役目から解放してやろうと新しい犬を預かった時もあったのだそうだ。だが、散歩に出ようとすれば老犬が先回りし、物を取って来るよう命じてもやはり老犬が一足早く、仕事を済ませてしまう。
最早老犬にとっても、彼の世話が生き甲斐であり、犬自身がそれを存在意義としているのだろう。
それを察した飼い主は、新しい犬を返し、どちらかが先立つ迄、共に居ようと決めたのだと言う。
そんな事情があったのでは……と、騒ぎは次第に治まっていった。
うちの新聞部は公正さに於いてはかなり厳しい。例え調査の依頼人が不利な立場に立たされる事になったとしても、真実を曲げはしないだろう。
生徒達もそれを知っているから、京が依頼人だと知っても、記事の内容を疑う事はしなかった。
「なるほど、考えた訳だな」勇輝が苦笑した。「確かに、新聞部の連中が頼まれて嘘の記事をでっち上げる訳がない。そんな事をしたら、部の存在意義が自壊するからな」
「その辺のプライドの高さは京とええ勝負やろ」栗栖が笑う。
「それにしても、京は何処に行ってたんだろう?」僕は首を傾げた。「結局あの日は夕方迄帰って来なかったし、でも取材そのものには一切関わらなかったそうだし……」
「京に関して、祥が知らない事を俺等が知る訳ないだろう」勇輝には呆れられてしまったけれど、栗栖はふと微笑して、こう言った。
「今日、例の飼い主の散歩コース、歩いてみたんやけど……道端の放置自転車とか片付けられて、えらい綺麗になっとったで。あれやったら、よぼよぼした犬と老人でも、苦労して避けて通らんでも済むやろうな」
「それって……京が……?」
「かも知れへんな、いう話や」栗栖は笑って、肩を竦めた。「よたよたした様が気になるんやったら、そういう犬でも歩き易い様に整備したった方が建設的や、いう事やな」
「……言えば手伝ったのに」僕は頬を膨らませた。
それにしても解らないのは、京が最初から反対していた事だった。
それとも、飼い主の事情を知っていたのだろうか?
僕が京宜しく単刀直入に問い質してみると、彼はこう答えた。
「可哀想だからって何でもかんでも学園でどうにか出来る訳じゃあない。動物と接するのは情操教育にいいとか言うが、これだけの人間が居れば、犬が駄目な奴だって居る。なのにそういう奴が積極的に動かないから冷たい奴だ、なんて阿呆な噂でも立つ様なら……根本的に教育失敗してるだろ。それに何より――百聞は一見に如かず、だ」
直ぐに諺を持ち出す――こういう所が少し、おっさんっぽいのかも知れない。
―了―
勿論、面と向かっておっさんなどと言ってはいけません(笑)
だいたい、問題ダァー></
って、騒ぎ出し、実際にやりだすと、地味で責任感強い子が、事務引き受けて、最初に騒ぎ出したヤツは、事務にも文句言い出すクレーマーになって、みんなも飽きてきて、事務やってる人達だけが、事後処理やって、大人になったら、地味やけど勝ち組みになってて、おおー!とかいわれるのだ w(°0°)w ホッホーwwww
ま、なんでも、最後まで責任持ってやるのが大切なんやね(耳がものすごく痛い。。。自分で言っててwwww)
ちなみに、上海万博に展示された錦鯉。。。毒殺処分されたんだって。。。( ̄□ ̄;)ガビィーン
最高級品を日本から持っていって、(どういうわけか)国外には出せないので、最後は中国内の誰かに飼ってもらおうって、計画だったらしいけど。。。
稚魚から育て上げた人達が、涙ながらに悔しがって立って記事が出てた( ̄□ ̄;)ガビィーン
さらに、展示中、錦鯉見て「これ、食べれるの?」って、中国人に聞かれたんだってwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
チャンコロって、愛でる心が、育ちにくいのか?
そういえば、北京の愛犬家の中国人が、ペット盗まれた。。。食べられる(T_T) ウルウルってなってた(_□_;)逆さガビィーン
緑豆は、なぜ、中国船に体当たりしないんや><#
ではではー^^/
互いに体当たりして沈……ゲホゲホ(笑)
自然に優しくとか言いつつ、結局自分目線でしか物が見えてない、然もそれが絶対だと思い込んでいる、周りに優しくない人達ですな★
中国人……動く物見りゃ食べる事しか頭にないんかい?(--;)