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「学生時代、とある店にバイトに行った時の事、そこに一人の幽霊が居たんだ」
いとも平然とそんな話を振ってくるのは、学生時代の同級生、島谷君だった。確かにその当時から霊感持ちだと噂されていたけれど。
「それで?」生返事する私にも構わず、島谷君は話を続ける。
「別に害意もない、只迷っているだけの霊だと思った。実際、店内をうろうろしているだけだったからな。死んだ事に気付かずに、生前その儘に働いている心算なんだろう……そう思って、声を掛けた」
「声、掛けたんだ……」私の呆れた声にも彼は動じない。
「此処はもう貴方の居る所じゃないですよ、先にお行きなさいって。その霊は初めて自分の死を自覚した様で、あっさりと上がって行った」
少しだけ、いい事をした様な気分だったと、彼は語った。迷っている霊に遭遇する事はあっても、話が通じる事は稀で、況してや説得して成仏させる事など滅多にない経験だった、と。
「ところがそれ以降、店がどうも、汚くなった」
「は?」私は目を丸くした。霊の所為で汚く――と言うか、暗く感じたりする事はあると聞くけれど、その霊が居なくなったのに?
「いや、現実的な汚れなんだ。埃だとか、人が出入りすればどうしても付いて来る土や泥だとか。寧ろ、当然の汚れ具合だった。バイトの先輩達も首を傾げてたよ。これ迄、掃除の手を抜いてても、こんなに汚れる事はなかったのにって」
「それって……真逆……?」
「ああ、どうやら問題の霊が夜中に店のメンテナンスをやってたらしい。どうやら店長はそれを知っていたらしくて……。こっ酷く怒鳴られた。折角人件費も掛からずに店を綺麗に保てていたのにって」
私は唖然とした。死しても尚それに気付かずに働き続けていた霊もさる事ながら、それを知っていて利用していた店長って……。どれ程の神経の持ち主だろう?
「まぁ、そんな店長の居る店だから……近寄らないのが一番だろうな。コンビニなんて他にもあるし」そう言って、島谷君はハンドルを切って別の道に入った。
元々走っていた道の先には一軒のコンビニ。少し薄汚れて、少し暗くて……。
「とある店ってさっきの……?」言わずもがなかと思いつつ、私は訊いた。
島谷君が頷く。
「霊……居たみたいだけど。それも何だか、質悪そうなの」だから道を変えたのだろう。
「昔居た霊、色んな意味であの店を掃き清めてたのかも知れないな」
それが去って、汚れた店内に相応のものが集まって来たのか……。
「さーないー」不意にいつもの調子で、島谷君は言った。「俺、要らん事をしたと思うか?」
「真逆」私は頭を振った。「幽霊だから只働きさせていいってもんじゃないでしょ」
私の物言いの何が可笑しかったのか、島谷君は笑いながら、明るい別の店の駐車場に、車を乗り入れた。
―了―
眠い。このシリーズなのに図書館も良介君も出て来ない(笑)
そして「霊のメンテナンス」を使ってみる(爆)
有難い事です(-人-)
ほしいぃぃぃぃぃーーーー></
私も、猛烈にほしいぃよぉぉぉぉーーー><//
手伝ってもらうことなら、山のようにあります(T_T) ウルウル
想像したことあります^^v
今日。。。会社に行ったら幽霊がいて、溜まってた仕事、全部片付けてくれてたら。。。いいのになぁー><v
って、^^;wwwww
まったく、片付いてくれてませんでしたがw
ちなみに、店長さんは、住み込みの条件で、幽霊さんを置いてあげる代わりに、「夜働いてね^^v 家賃無料でお客の生気も付けちゃおぉー^^/」
幽霊さん「おおー!店長さんったら。。。ふとももぉーーo(^o^o)(o^o^)o ワクワク」
とかいう、口頭契約が交わされてたんだと、想像します><v
だから、アルバイトさんは怒られたのね^^;www
店長さん、商売人やぁー><v
お客さんの生気(笑)
「何かあの店行くと疲れるんだよなぁ」
「お前もか。実は俺も……」
って、実は憑かれてる……みたいな(笑)
ふともも?(^^;)
霊が売りの店って一体……(^^;)