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〈2007年9月16日開設〉 これ迄の小説等、纏めてみたいかと思います。主にミステリー系です。 尚、文責・著作権は、巽にあります。無断転載等はお断り致します(する程のものも無いですが)。 絵師様が描いて下さった絵に関しましても、著作権はそれぞれの絵師様に帰属します。無断転載は禁止です。
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「ボクは手足がほしいな。手足ってどこにあるかな――」そこ迄読んだ時だった。閉館案内のアナウンスが響き、周囲が帰り支度へとざわざわし出す。「残念、今日は此処迄ね」
 私が閉じた本を残念そうに見詰めるのは七歳の男の子。但し、幽霊。
 この町立鹿嶋記念図書館は元々私設で、設立者の死後、蔵書ごと町に寄贈された。その設立者の、幼くして亡くなった子供が、この子、鹿嶋良介君だ。元々身体の弱かった良介君は此処で本を読んだり、遊んでいる事が多かったそうで……倒れたのも、此処だったそうだ。
 どういう訳か、私にだけ見える様で……すっかり遊び相手にされている。
 今日も控え目な声ながら、童話の読み聞かせをしていたのだけれど、もう閉館時間になってしまった。良介君は図書館からは離れられないから、続きはまた今度。
 この図書館にはその成り立ちの所為なのか、個人出版の本も多く収蔵されている。この童話も、そんな一冊だった。

 とある人形作家の館。余りに精魂込めて造られた、様々な人形達が夜毎交わす会話。美しくも妖しい、そしてひっそりと怖い童話。
 私は真っ白な部屋でシャンデリアの眩い灯に照らされてこの姿を褒め称えられたいわ、とレースで着飾ったビスク・ドールが言い、僕は子供達と遊びたいとピエロ人形が言う。優しくあやしてくれる人がいい、と言うのはミルク飲み人形だ。
 そんな中に一体、何故か造られ掛けた儘、放置された人形。
 どんな人に買われたい? と将来に思い馳せる人形達の中で、彼が言うのだ。
「ボクは手足がほしいな。手足ってどこにあるかな」と。

「何かちょっと怖い話ね」本を書架にしまいながら、私は良介君に微苦笑する。借り出して確保しておく程、読み手も居なさそうな、古い本だ。「何だか怖い展開になりそうよ? 今度は別のにする?」
 少し考えた後、良介君は首を横に振った。それがいい、と。
「解ったわ。あ、ごめん。明日はちょっと用事があって来られないから、明後日になるわ」私だって年中図書館に通っていられる訳じゃない。いっそ司書の山名さんが良介君を見られるといいのに。
 良介君は物分かりよく頷いて、私を送り出してくれた。

 約束通りに明後日、図書館の扉を開けた私に、良介君はいきなり抱き付いてきた。と言っても、実体を持たない幽霊の良介君が実際に私に触れる事は出来ない――逆もまた真なり――のだけど。
「どうしたの?」こんな大歓迎を受けた事は無い。私は面食らって尋ねた。
「早く、あの本を読んで」そう言う良介君の表情は、しかし物語の続きへの期待感ではなく、何やら切羽詰ったものを感じさせた。
 よく解らない儘に、書架からあの本を取り出し、窓際のいつもの席に陣取った私に、良介君は一昨日の晩からの出来事を語った。

「山名さん達も帰った後、誰かが囁くんだ。『手足が欲しい、手足は何処?』って」
「ええ?」私は眉を顰める。それは造られ掛けの人形の台詞ではないか。
「それで、誰か居るのかと思って見回っても誰も居ないし。よく聞いてみると……何だかその本から聞こえてくるみたいだったんだ」良介君は例の童話を指差した。
 私は気味悪い思いでその本を見下ろす。
「それだけなら、まぁ、別によかったんだけど……」よかったのかと突っ込むには彼の表情は深刻だった。「翌日ね、あの本を読もうとした人が、本に触れた瞬間、手足に傷が……。かまいたちって言うのかな? あんな感じで、何も無いのに切れたんだ。幸い、深い傷じゃなかったみたいで、山名さんが一応病院へ送って行って、直ぐに戻って来たけど……」
「そういう事はもっと早く言ってくれない?」しっかり、件の童話に触れた私は顔を強張らせる。「それって、この本の所為なの? 私、触っちゃったけど、何とも無いわよ?」
「すばるお姉ちゃんは、これを読み掛けた人だから……大丈夫だと思ったんだ。でも、僕はこの本が怪しいと思ったけど、山名さんには言葉が通じないし、通じたとしても、これをどうにかしようとしてまた怪我でもしたら……」良介君は俯く。「それで、夜になるとまたあの声がして……。『手足が欲しい』って」
 只、それと同時に――と彼は付け加えた。
「言葉にはならないんだけど、続きを読んで欲しい、みたいな思いが伝わって来たんだ。此処で止めないで……って感じの」
 私は問題の本を恐る恐る、手に取った。全く。幽霊に怪談を聞かされるとは思わなかったわよ。

「ボクは手足がほしいな。手足ってどこにあるかな――名も無き人形はそう、寂しそうに言いました」私は結局、読み聞かせを続けた。続きを読んで欲しい、止めないで欲しい……そう感じたと言う良介君の勘が確かなら、読み終えてしまう事で、何かが判るかと思ったのだ。
 名も無き人形はその晩、他の人形の手足をねだったり、材料の粘土や木の棒を手足にしようとしたり……だが焼きも入れない粘土は柔らか過ぎ、木の棒は長さが揃わず、他の人形には嫌われ、彼は冷たい石の床に転がる。
 窓からの月明かりを見上げながら、人形は呟く。
 何故、ボクには手足が無いのだろう、と。何故あの人はボクだけを造り掛けの儘に置くのだろう、と。どうして手足をくれないのだろう。
「あの人がくれないのならボクが奪い取って……」やっぱり怖い展開になりそうだった――そう思いながらページを捲ると、私はちょっと目を丸くしつつ、続きを読む。「そう思った頃でした。扉が開き、人形達は話を止めました。そして怪訝そうな顔をした人形作家は、温かな手で名も無き人形を石の床から拾い上げ、囁く様に言いました。『待たせたね。やっと納得の行く物が出来たよ。これで君を私の最高傑作として完成させる事が出来る』と」
 いつしか月から場を譲り受けた朝陽が照らす中、人形の妬みや恨みは、夜露の様に解け去って行った。
 その後、人形は完成し、作家の代表作として後々迄語り継がれる事となった。
「おしまい」そう口にした時、私は何か、空気が軽くなるのを感じた――気がした。
 良介君はもっとはっきり感じているのか、館内を見回して、笑みを浮かべている。何だか解らないけど、終わったみたいだ。
 ほっと息をついた時、山名さんが背後に居る事に気が付いた。

「いえ、お邪魔をしてはと、声を掛けそびれまして」山名さんは言った。「もしかして……その本が昨日の怪事の原因だったのですか?」
「良介君は多分そうだって」私は頷いた。「これも何か謂れがあるんですか?」
「いえ、これ迄そういった話は無かったのですが……。只、当図書館には利用者の一言感想ノートの様な物を置いておりまして、私も時折目を通すのですが、どうもこの本に関しては『童話だと思っていたら、手足がほしい、で怖くなってしまって読むの止めました』とか『手足はどこ、で先が読めたので……』とかいう意見が多い様で……。読了される事が少なかった様なんですな」
「もしかして、だから……良介君が感じた様に、続きを読んで欲しい、止めないで欲しいっていう想いが籠った?」
 読み終えられない物語は手足を与えられない人形と同じ。未完成の物語――この本はその儘に終わりたくなかったのだろう。先が読めたと書いた人も、本当にこの結末が読めていたのかどうか?
「でも、昨日人に怪我をさせたって言うのは……何故?」私に続きを読んで欲しかったにしたって、過激過ぎやしない?
「想いが止まっちゃったんだと思う」そう言ったのは良介君だった。「此処で本を閉じられる事が多かったんでしょう? だから、物語が進行しなくて……『手足がほしい』――そこで嘘の想いが固まっちゃったんだ。本当の想いは読み終えて、だったのに」
 だからこそ、すばるお姉ちゃんには読み終えて欲しかったんだ、と彼は言った。
 今度から読み聞かせは少なくとも一作読み終えられる短編集か、短い物にしよう、とそっと心に決めながら、私は感想ノートに読了の感想を記した。これを見て、最後迄読んでみようって人が少しでも居ればいいな、そう思いながら。
 横には良介君の感想も、彼が言う儘に書いておく。
「思いは見えないけど、確かにそこにあるんだって感じた」

                      ―了―

 何か続いてしまったけど、図書館シリーズ。
 積読溜めてる私が書くのはどうなのか……(^^;)  

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うう…私も
途中まで怖い話だと思ってしまった。
実は殺人鬼の人形…手足を与えたら、人を危める為作者は手足を取り上げた。何も知らない人間が手足を与えてしまって………
あれ?これって巽さんの小説に有りましたっけ…?

不思議な図書館には、不思議な本が集まるんだね。
これは残留した父の念が、不思議本を呼び寄せているのかもーと思った。

綾辻先生の[人形館の殺人]を思い浮かべたよ。やはり好きだからかも?
冬猫 2008/01/10(Thu)23:16:09 編集
Re:うう…私も
手足を与えたら……いえ? そういうのは書いてない筈(連日書いてると解らなくなってきた・笑)
やっぱり「手足がほしいな」とか言われたら、ホラー的想像になっちゃいますよね(^^;)
夜霧め~☆
巽(たつみ)【2008/01/10 23:54】
こんばんは
いや~、なんかコワイ話になるのかな~、なんかちょっと嫌だな~って思ってたら、爽やかな終わり方で。

それにしても、夜霧は出ずじまいだったのね~。(^_^;)
でもって、やっぱり人形の話になってしまったかぁ。(^_^;)
昨日の日記からじゃしょうがないかもなぁ。(笑)
afool 2008/01/10(Thu)23:27:28 編集
Re:こんばんは
人形スパイラルに嵌まったかも(笑)
記事を元に夜霧が投稿→それを元に創作→また夜霧が……たぁすけてくださぁい!
巽(たつみ)【2008/01/10 23:56】
無題
こんばんわ(^o^)丿
お人形さん、実は傑作だったのですね☆
ボクが奪い取って・・あたりでいやーな予感がしてしまいましたが、またまた大逆転でした♪
でも、カマイタチ起こす本なんてやだよ~(>_<)

夜霧ちゃん、「愛らしいキリ♪」だって、
踏み踏み魔女2号さんに相応しいお言葉(^^♪
moon URL 2008/01/10(Thu)23:32:35 編集
Re:無題
イヤ~な予感がしても最後迄読むと案外違うかも? という話(^^)
や、夜霧のお題からは怖い話になりそうだったので、敢えて逆らう!(笑)
かまいたちは怖いけど(苦笑)
踏み踏み魔女、1号さんに踏まれました(笑)
巽(たつみ)【2008/01/11 00:02】
こんばんは
作家の思い入れがあったり、主人公の思い入れがあったり、なかなかおもしろいですね!
なんとなく『シザーハーンズ』を思い出した!
なっち 2008/01/10(Thu)23:35:47 編集
Re:こんばんは
有難うございます(^^)
この図書館内、思いが強くなり易いのかも知れません(笑)
巽(たつみ)【2008/01/11 00:03】
想像したら不気味だねぇ!
手足がまだついていない人形と言うのを思い浮かべたら、これはかなり不気味ですよね!
それが恨みや妬みを胸に溜め込んだら!
ギョギョ!恐ろしや!と思ったら最高傑作に!
見事な背負い投げ♪

爽やかに終わって良かった♪
クーピー URL 2008/01/11(Fri)00:18:26 編集
Re:想像したら不気味だねぇ!
夜霧に「手足がほしい」と言われたら、手足が無いものは何だろう? と(笑)
そう、怖い話だろうな~、こいつが手足欲しがってあんな事やこんな事や……と思いきや、と(笑)
物語は最後迄読まれてこそだから、ラストは気を使います~☆
巽(たつみ)【2008/01/11 00:34】
ほっとした(笑)
私は読み始めたら止まらない、から思いは溜まらずに済むかなぁ(笑)
図書館→人形→図書館+人形→?  (笑)
つきみぃ URL 2008/01/11(Fri)00:38:30 編集
Re:ほっとした(笑)
それは確かに大丈夫(^^)
人形+図書館スパイラル?
夜霧、前の引っ越しネタ続きの様な事はもう無いよね? 無いと言って?
巽(たつみ)【2008/01/11 01:09】
うわ★
図書館ほどもあるわけがない、私の本棚の中で、途中で読むのをやめた作品がかなりあるんですけど…。小説たちの恨み節が渦を巻いて襲ってくるかもしれんです。いやん。
それはともかく、最後の良介君の言葉がいいですね。ほんまに彼は幽霊よりも妖精さんに近い気がします。
みけねこ 2008/01/11(Fri)02:09:03 編集
Re:うわ★
うちもヤバイです(笑)
や、一章一章が長いと眼を休めるタイミングが取れなくて……と言い訳してみる。
それでも休み無く一気に読めちゃうのもあるしなぁ。結局は相性?
巽(たつみ)【2008/01/11 12:28】
続いてる!
良介君、人気だからね^^
手足のない人形ね・・・・
私も物を作ったりするけど、気に入らないと途中でやめて、
別のを作ったりして、放ったらかし!って言うのある^^;
人形じゃなくても、作品可哀想って思うときあるんやけどね・・・反省(>_<)
ぴぴ 2008/01/11(Fri)12:41:29 編集
Re:続いてる!
続きました!(笑)
手芸とかでも、なかなかイメージした通りの物って作れないですよね~。
あ。昔、長編書こうと思って放ったらかしたのがある……(汗)
反省(苦笑)
巽(たつみ)【2008/01/11 13:10】
手足で
ここまでお話を書ける巽さんってすんごいな!
私も「手足」って言葉で話の先が…怖いのを想像してました。他の人形の手足を…って。
不思議な図書館シリーズがまたまた楽しみになりました♪
ふわりぃ URL 2008/01/11(Fri)18:59:36 編集
Re:手足で
有難うございます(^^)
やっぱり手足がほしいなって言われたら……ねぇ(苦笑)
夜霧さん、何を言い出すんでしょうね(汗)
巽(たつみ)【2008/01/11 22:56】
無題
よかったです。
物にも感情がありそうですもんね。
色々、大事にしたり、ちゃんと全部つかったりしなくては。。

ところで、夜露が夜霧にみえて猫を想像したのは内緒です。ふぁぶぃ。
見習猫シンΨ URL 2008/01/11(Fri)19:44:01 編集
Re:無題
ファブイ有難う(^^)
夜霧と夜露、よく間違われます(笑)
夜霧と言うには存在感ありまくりなキャラになったな。夜霧。
巽(たつみ)【2008/01/11 23:04】
こんばんわ★
積読…
耳が痛いです(^_^;)
一回読み始めちゃうと最後までいけるんですが、なかなか…(@_@)
人形さん、ちゃんと手足がもらえるラストで良かったです!
モアイネコ 2008/01/11(Fri)20:10:46 編集
Re:こんばんわ★
夜霧に「手足がほしい」と言われたので(^_^;)
上げないと何が起こるか!?(笑)
積読、うちも一杯あります(笑)
巽(たつみ)【2008/01/11 23:08】
無題
幽霊の良介くんが本の声を怖がるってところが
可愛いですね。

アキバ好きの政治家さん、人形を所有してたりして(笑)
銀河 系一朗 URL 2008/01/12(Sat)00:23:05 編集
Re:無題
幽霊なのにね(苦笑)
寧ろ佐内さんは怖がらなさ過ぎ(笑)
巽(たつみ)【2008/01/12 01:03】
あれ~
昨日コメったのが消えてる~(^_^;
まあいいや…
図書館→人形→図書館+人形→?
で…次を期待してます☆(何をだろう(笑)
つきみぃ URL 2008/01/12(Sat)00:33:01 編集
Re:あれ~
ん? 上のほーにありますよ? 昨日のコメ。
図書館+人形……銅像じゃ駄目?(笑)
巽(たつみ)【2008/01/12 01:11】
ストーリーが
本の中で展開していく二重構造。
やるね、巽さん。

良介君が抱きついた後の、すり抜けてしまうリアクションが頭に浮かんで・・・orz
最後まで読んで欲しいよね、一所懸命書いたんだもん。
ぷん URL 2008/01/12(Sat)09:33:30 編集
Re:ストーリーが
有難うございます(^^)
良介君……幽霊さんも大変です(苦笑)
幽霊同士は触れるのだろうか。でも、これ以上増やしてもね(汗)
増えない保証は無いけど☆
巽(たつみ)【2008/01/12 16:21】
ほんとだ…
今来たら。。。2つもコメ残ってるし(^_^;
夜中にはホントになかったんだけどなぁ
寝ぼけてたのか?
鯖!にだまされたのか
鯖を読まれたのか(爆)

大変失礼いたしましたm(__)m
つきみぃ URL 2008/01/12(Sat)17:16:00 編集
Re:ほんとだ…
鯖の悪戯?(笑)
サバサバ忘れちゃいましょう(^^)
巽(たつみ)【2008/01/12 19:06】
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